Louis's Corpus

漫画「Final Phase」の登場人物『羽貫琉伊』の公式ブログです。 「Final Phase」はフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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友人宅にネズミが出ました。

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友人宅にネズミが出たので、ネズミ捕りを仕掛けるのを手伝ってきました。
といってもペタペタするネズミ捕りを買って広げて台所においただけですが。

友人は都内の木造家屋に住んでいます。彼の家にネズミが出るのは今回が始めてだそうですが都内ではもう随分前からネズミが問題になっています。
ネズミはここで散々言っている通り、ハンタのみならずペストやラッサ熱などの感染症を持ってくる病気の運び屋です。どんな動物も人に感染すると危険なウイルスを所有していますが、人とその動物の接近が増えると人間にそのウイルスを感染させる可能性が増大します。ここ十数年エイズやエボラなどの新興感染症(Emerging Infectious Disease)がどんどんあらわれていますが、これらの出現は人間が生息範囲を広げてきたことと無関係ではありません。人間が新しい場所に進出し、いままで関わらなかった方法でいままで関わらなかった動物と接触すると、新しい、危険な感染症が出現することがあるのです。
一方ネズミは古くから人間の居住地域に近接して生きてきており、彼らがまき散らす感染症は何度も人間を苦しめてきました。
まあつまりネズミが家の中に現れるのは駄目です!ネズミ捕りでさっさと捕まえて、入ってきた経路を探してふさぎましょう。台所は清潔に。食べ残しや使った食器はしまってください。

がんばれ友人!
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テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

  1. 2012/01/19(木) 22:01:50|
  2. 日記

年越しはトレンディーで。

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こんにちは。羽貫です。
あいかわらずロシアにいます。今年はこっちでずっと研究を続けている猛者の先輩家で年越しです。
すっかりこちらに馴染んでいる先輩ですが、さすがにたまにはホームシックにかかるようで、アパートにはたくさんの日本のDVDがあります。今先輩が見ているのは90年代のトレンディードラマです。

これは、僕が貸しました。

実は僕はハンタウイルスの研究なんてやっていますが実はトレンディードラマ大好きなんです。最近の形だけの月9とかじゃありません。バカみたいに視聴率を取って、世の中の流行の中心にいたトレンディードラマが好きなのです。この傾向から分かるように僕のドラマ好きはカギカッコ付きです。「みんなが見ていたあの頃のトレンディードラマ」が好きなのです。

話が少しそれますが、僕が思うに生物の増殖には二つのパターンがあります。空間的(あるいは数量的)増殖と時間的(あるいは質的)増殖です。あらゆる生物(ウイルスは厳密には生物に分類されませんがここでは含めます)は「増殖する」というプログラムを必ず持っています。しかしその生物が存在する環境は有限です。そのため、どのような生物も、数量的増殖が自らが心地よい環境を壊すくらい進んでしまうと(例えば人間による環境破壊とかね)質的増殖にうつらざるを得なくなります。そうしない種は長期的にはその環境を滅ぼし、自分も滅びてしまいます。数が増えすぎた種は、一個一個の個体が長く良い一生を送れるように増殖の質を変えねばならないのです。
この文面を読んで、よくある人間の環境破壊に対するアレコレかな、と思ってもらっては困ります。別に人間が特別な種だと僕は思っていません。どんな動物も放っておけば無限に増殖します。頂点捕食者がいなくなってバランスが悪くなった食物連鎖のピラミットはすぐ崩壊します。肉食動物がいなくなれば草食動物は無限に増殖し、植物を食べ尽くして滅びてしまいます。動植物はお互いに助け合って存在しているわけではなく、バランスが壊れるような増殖をする種はすぐ環境を破壊してしまうので淘汰されるているだけです。肉食動物がいない環境の草食動物はのんきに増殖し続けるだけではなく新しい生き方を考えねば生き残れません。
同じ事がウイルスにも言えます。宿主をどんどん殺してしまうウイルスは短期的には繁栄しますが長期的には宿主という環境を失って滅びます。長く繁栄するウイルスは宿主と共存する弱いウイルスなのです。ウイルスの世界では出現時には凶悪に人を殺していたウイルスがだんだん弱毒化していくというのはよくあることなのです。

だいぶ話がそれましたが、まあつまり日本という環境における量的増殖はもう終わったよね。と僕は言いたいわけです。そしてあのころの量的増殖がもたらしていた種としての一体感の最終形態をトレンディードラマから感じて僕はおもしろがっているわけです。
日本は一体感を失ったけど、おかげで僕みたいな変人がのんきに生きていける社会になりました。それは生物の増殖の過程として当然のことです。一体感はなく、個は尊重され、少子化になる。勢いがない社会なので昔の勢いを知っている人は不満でしょう。でもいい悪いではなくそういうものなのです。
僕は風邪を引き起こすウイルス達のように日本がこのまま細く長く環境に寄生し続ければなと思っています。てかそうならいと大変だよ。

どうでもいい話をながながとしてしまったな…。そんなわけで今年はロシアの先輩の家で昔のトレンディードラマを見ながらというシュールな年越しになりそうです。

では皆様、良いお年を。







東京ラブストーリー DVD BOX

この不思議な前髪がたまらん。

テーマ:絵・イラスト - ジャンル:日記

  1. 2011/12/27(火) 10:13:02|
  2. 日記

アシダカグモが出ました。

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アシダカグモが出ました。しかも研究室に。アシダカグモってのは結構大きい上にものすごく素早いので嫌われがちですが、ゴキブリを食べてくれる益虫です。なんでもアシダカグモが2・3匹いる家では、そこに住むゴキブリは半年で全滅するとか。(ゴキブリ3億年のひみつより)まあゴキブリが本当に害虫かどうかの議論は必要だけどね。
以前説明した人獣共通感染症(zoonosis)の中でも昆虫が媒介する感染症は大きなボリュームをしめています。有名なところでは、ペストを媒介するノミとか、マラリア、フィラリア、デング熱、日本脳炎を媒介するカ(蚊)とかですね。彼らはヒトと感染動物両方に吸血しようとするので病気を広げてしまうのです。吸血はしませんがハエは不衛生なものを好むので食物を通じて間接的に沢山の感染症を媒介します。
ゴキブリもハエと同じように不衛生なものからサルモネラ菌などを持ってくると言われていますが、「ゴキブリが媒介する特定の感染症」は見つかっていません。ゴキブリをペットにしている人たちもいるしね。清潔な家に住んでいればゴキブリのせいで食中毒を起こすことはないでしょう。というか、清潔な家ならゴキブリなんて出ないか…。食中毒が怖かったらきちんと手洗いをしましょう。
ちなみにゴキブリの糞によってひきおこされるゴキブリアレルギーっていうのもあるので、ハウスダスト・アレルギーをもっている人は気をつけてください。
話が脱線したな。アシダカグモの話でした。ともかくこのアシダカグモってのはワンダフルな生き物です。もともとは外来種でしたが日本にすっかり定着しました。一説では江戸時代からいるとか。基本的には茨城県以南の本州・四国・九州地方に生息しています。ルックスは怖いですが毒はありません。素手でつかむと噛まれることがあるらしいけど、用もないのにいきなり人を噛んだりしません。臆病なので人が近づいたらすぐ逃げてしまいます。そして主食はゴキブリ。ハエや小さければネズミなども食べます。しかも自分の脚を殺菌能力の強い消化液(捕食対象へ注入するためのもの)で手入れするため感染症を媒介する可能性も少ないのです。すごい生き物でしょ。
問題はアシダカグモが現れる所にはゴキブリがいるってことなんだよね。感染症対策として僕のささやかな研究室は掃除の必要性にせまられているな…。

テーマ:絵・イラスト - ジャンル:日記

  1. 2011/11/29(火) 11:13:39|
  2. 日記

ブログはじめました。

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こんばんは。羽貫です。気まぐれでブログをはじめました。
どの程度続くかわかりませんが時間があるヒトはつき合ってね。

ブログタイトルは「ヒポクラテス集典」から取りました。
ヒポクラテスは言わずと知れた「医学の父」。古代ギリシャの医師で「医者とはこういうもんだ!」という思想を作った医者の神様みたいなヒトです。ちなみに僕の専門は疫学なんだけど、疫学の祖もヒポクラテスなんだよ。
というわけでヒポクラテス集典は英語で「 Hippocratic Corpus」なので「 Hippocratic」の部分を僕の名前「琉伊(ルイ)→Louis」にかえてみました。僭越すぎるね。
ちなみに「ヒポクラテス集典」はラテン語では「Corpus Hippocraticum」と綴ります。僕の名前「琉伊」はラテン語では「Aloysius(アイロシウスと読む)」。琉伊の響きから遠すぎる!ということでブログタイトルを格好付けてラテン語にするのはやめました。あんまりラテン語にくわしいわけでもないしね。

ヒポクラテス集典にははるかに及ばないけど、僕の専門分野の話とか、ちょっと興味をもった話とかをちょこちょこ書いていきたいとおもいます。

というわけで自己紹介がてら画像の説明を少し。
見れば分かると思うけどこれは僕のデスクの写真です。僕は感染症についての研究をしています。専門はハンタウイルスっていうウイルスなんだけど、日本では最近感染者を出していないので研究費は少ない。よって僕の部署の机はひとつ。気楽にやってます。
日本ではあまり有名じゃないハンタウイルスだけど、いまアメリカ大陸ではとってもホットなウイルスで、1993年のアメリカをはじめとして何度もアウトブレイクを起こしているんだ。
画像に映っているマグカップは僕の友人が作ってくれた、ハンタウイルスの電子顕微鏡写真をプリントしたもの。すごく気に入ってます。ハンタウイルスはまるっこくてかわいいんだけど、なかなか凶悪なウイルスです。
ハンタの説明はこれからここでしていきたいと思ってます。

多少は自己紹介になったかな?
というわけで今日のエントリーはそろそろおしまい。
  1. 2011/11/08(火) 19:03:31|
  2. 日記

プロフィール

羽貫琉伊

Author:羽貫琉伊
漫画「Final Phase」の登場人物。
架空の人間。
ウイルス、感染症、疫学の研究をする日々。
専門はハンタウイルス。

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