Louis's Corpus

漫画「Final Phase」の登場人物『羽貫琉伊』の公式ブログです。 「Final Phase」はフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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「微生物の狩人」ポール・ド・クライフ

こんばんは。というかもうおはようですかね。ちゅんちゅん。羽貫です。

僕はハンタウイルス相手に日々地味な生活をおくっています。彼らは凶悪な感染症を引き起こしますが、長い事つきあっていると妙な親近感が湧いてくるから不思議です。この病原体に対する怒りと愛情はウイルスにかかわる科学者なら皆が持っているのではないでしょうか?
さて、今回ご紹介するのは、そんなウイルスや菌に生涯をかけた人々の話です。

微生物の狩人」ポール・ド・クライフ



この本はポール・ド・クライフの「Microbe Hunters」の完訳本です。中世、ヨーロッパでは病は瘴気、つまり悪い空気によって引き起こされると考えられていました。病気には原因になるウイルスや菌がいて、ワクチンを打つと予防ができるという現在ではだれもが知っている知識は当時まったくありませんでした。
この本は17世紀にオランダ人のアントニー・レーウェンフックが自作の顕微鏡をのぞいて「雨だれの中にちっぽけな生きものがいるんだ…泳いでるぞ!」と叫んだところから1910年にパウル・エールリヒが「魔法の弾丸」を見つけるまで、微生物を愛し戦った狩人たち13人を力強く書き出しています。パストゥール、コッホなど教科書でみたことがあるような人も出てきますが、教科書の中の偉人とこの本に出てくる彼らは大違い。彼らは全員エネルギッシュだったり細かいところにこだわりすぎたり異常に警戒心が強かったりする変人です。彼らは妻を、娘を、助手を、学会を、ほんとうにさんざんな目にあわせます。でも、だからこそ、彼らは今我々を支えている科学の下地を作る事ができたのです。やっぱり研究者たるものバランスのいい常識人じゃだめですね。才能ってのは日常生活では欠点にしかならない、しかしだからこそ才能は日常をひっくり返せるのです。
この本はすばらしくおかしい偉人たちを楽しめるだけではありません。読み進めていくと感染症についてばっちり勉強できてしまいます。僕がここで駄文で説明するよりずっといいので、そういう事に興味がある方もこれを読んで下さい。一通り読み終わればかなり体系的に感染症について学べると思いますよ。
でも僕にとってこれはお勉強の本ではなく元気のでる本です。どんなに研究に行き詰まっていても、マッドな彼らのパワーをあびていると僕は何だってできるぜ!という気になってくるのです。というわけで今日も徹夜してしまいました。あはは。この現象が起こるのはきっと僕だけではないはずです。





微生物の狩人

名著です!

テーマ:書評 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2011/12/15(木) 04:36:07|
  2. 羽貫琉伊の本棚紹介

プロフィール

羽貫琉伊

Author:羽貫琉伊
漫画「Final Phase」の登場人物。
架空の人間。
ウイルス、感染症、疫学の研究をする日々。
専門はハンタウイルス。

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