Louis's Corpus

漫画「Final Phase」の登場人物『羽貫琉伊』の公式ブログです。 「Final Phase」はフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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状況改善せず。

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感染症の封じ込めシステムが動きはじめて1週間。未だ状況改善せず。
ベストは尽くしていて、他に手がない事は分かっている。封じ込めの効果が現れるのは時間がかかるのも分かっている。しかし効果が目に見えないと精神的につらい。
医療関係者に感染者がちらほら出てきて現場の士気は落ち気味だ。s地区からの脱走者も後を絶たず、ほとんどが捕まっているが脱出に成功した人間もおそらくはいるだろう。
s地区の封じ込めには法的根拠が薄いし、非常時とはいえ人権が侵害されているわけで、もっと抗議の声が上がると思っていたが、感染への恐怖からかs地区封鎖を非難する声は少ない。むしろ脱走者へのバッシングの方が盛んだ。僕は感染症の専門家なので、戦争の専門家である軍人が最も慎重な作戦計画を練るみたいに、なるべくがんがん封じ込めをしたいという気持ちが大きいけど、この状況はちょっと複雑な気分。
脱走者を擁護するわけではないけど、今のs地区はほとんどの人にとって精神的につらい場所だ。自分や家族が感染した人がつらいのは当り前だが、そのような実害がない人にとってもここはきつい場所になりつつある。元気な人はともかく退屈なのだ。
ここにいる人間で医療関係者やボランティアの仕事をしていないほとんどの人が暇だ。感染に怯えて出歩くわけもいかず、仕事や学校にも行けず、ほとんどの友人とは直接会えない。周りでは人がバタバタ死んでいく。(ちなみに酒もタバコもここでは不足している。密輸している連中がいるとかいないとか。)
こうなったら誰でも哲学的な事を考えざるを得ないだろう。自分はなぜ生まれてなぜ死ぬのか。これから何のために生きていこうか。この世界に自分はどう立ち向かっていこう…etc…。しかし多くの人はそういう事を長時間考えることに慣れていない。その思考を止めるために脳内に脱出の二文字が浮かんだとしても、まあ僕には攻められないな。皆さんはどう思いますか。

かくいう僕もここにきていろいろ考えています。いままで考えていた事が本当に正しいのか、やたら静かな夜なんかについ検証してしまいます。これは僕にとっていい事でしょう。きっと。

テーマ:絵・イラスト - ジャンル:日記

  1. 2012/05/24(木) 22:58:20|
  2. Final Phase

陰圧テント村完成!

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全国から提供を受けた陰圧テントがs小学校に並べられた。なかなか壮観。これで発熱外来に来た感染の疑いがある患者はほぼすべて隔離出来る。呼吸器や透析機もだいぶ提供を受けた。高い機器を貸してくれた方々に感謝。
濃厚接触者の予備隔離システムもだいたい策定が終わって、あとは各個に配給する市民ボランティアを集めるだけだ。そっちの集まり具合によるけれど、うまく行けば今週中にはシステムが動くだろう。
この二つがちゃんと動けば、理論的には感染を抑えることが出来る。ウイルスの潜伏期間が最大1ヶ月なので結果が出るまでにはまだまだ時間がかかるだろうが。

ところで全国のs地区をご心配いただいている皆様にお願いがあります。乾電池は送っていただかなくて結構です。s地区には普通に電気来てます。テントが立ってるニュース画像が出回っていますが、そのテントは患者さん用で、s地区住民はいつも通り自宅で生活していますので、消耗品ではない日用品もそんなにいりません。何かを送りたい方は地元の自治体にお尋ねください。

実際ここは不思議な感じです。一見s地区の日常は壊れていない。でもここはいつものs地区ではないのです。


テーマ:絵・イラスト - ジャンル:日記

  1. 2012/05/17(木) 07:22:22|
  2. Final Phase
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もうすぐ1週間。

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s地区が封鎖されてもうすぐ一週間がたつ。医療スタッフ、ボランティアで手伝ってくれている地域住民ともどもオーバーワークで疲労の色が濃い。流行曲線のヤマはまだまだ遠くにあるようで、いくら働いていても感染スピードに対策が追いつかない。
予備隔離のシステムはまだ周知が足らず、それを支える配給のシステムもまだ確立できていない。住民がずっと家にいてくれれば感染は広がらないが食品のストックには限りがあるし、配給するポイントを作るとそこに住民が長蛇の列を作るのでさらに感染が広がる。発熱外来には思った以上に人が押し寄せてパンクぎみ。怪しい患者はすべて隔離したいが陰圧テントの手配が間に合わない。医療品も人手も常に不足。特に呼吸器と透析機の不足は深刻だ。誰が悪いわけではなく、大きなシステムを立ち上げるのには時間がかかる。対策が落ちついて回り出すにはあと数週間はかかるだろう。そこまでは個々のマンパワーで乗り切るしかない。
しかしこれだけ苦労していていいニュースが一つもないのは堪える。腎不全に陥ってない患者に液剤リバビリンの投与を続けてはいるが、まだ回復例はなし。そう簡単に治療法が確立できるわけもないのだが、一人も回復しない状況は精神的にキツい。

テーマ:書評 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2012/05/10(木) 23:01:55|
  2. Final Phase
  3. | コメント:0

s地区封鎖。

やれることはすべてやった。
想定出来た範囲のことしか起こってないわけだが、それでも実際に目の当たりにするとね…。
無力すぎるな。

少しだけ寝よう。

テーマ:絵・イラスト - ジャンル:日記

  1. 2012/05/06(日) 04:57:14|
  2. Final Phase
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昨日の夜から今日にかけての流れ。メモ。



ここ24時間くらいの展開は本当にすごい。
昨日の夕方に僕の優秀な後輩がウイルスを特定。僕の教育の賜物だね!
その後、s総合病院の関係者にウイルスのレクをするために資料作成。
コンタクトトレーシングに協力してくれたs先生の集めてきてくれた調査票を確認。この時点で感染経路はまだ不明。調査票も足りない。
万が一に備えて地区隔離のシミュレーションもザックリ作成。s地区は埋め立て地で橋5本と地下鉄2本止めればあっという間に隔離出来る。感染経路が特定出来てない以上ヒト、モノの動きは止めるに越した事はない。
そいつを実現するための悪巧みも継続中。パンデミックシミュレーションの第一人者で干され気味のk先生と厚労省のt君、s地区開発に関わったm地所と関わりが深いs代議士などなど。お尻に火がついている人を中心につっついて動いてもらい中。
気づくと朝。全く眠くならない。
で、朝イチでs総合病院の関係者にウイルスのレク。さすがに保健所も動きはじめたので協力をお願いする。
夕方、一昨日からの悪巧みが功を奏したのと、感染者が思った以上に多く恐怖で世論が動いたので、s地区があっさり封鎖される。といっても完全封鎖ではなく、住民と医療、警察等は出入り出来る。首都にウイルスが急速にばらまかれるという事態を阻止するのが目的。完全封じ込めなんて現状ではどうせできないし、ウイルスは今のところヒトーヒト感染をしている気配はないのでこれで十分。
s地区封鎖の混乱中もコンタクトトレーシングを継続。最初の感染による死亡者の息子がものすごく使える奴で、彼の力で感染経路をほぼ特定。まだまだ検証が必要だがほぼビンゴだろう。すばらしい。こいつはこれから僕の助手にしよう。
とりあえずやったことメモ終了。

全体的に責任を取りたくない人が多いので、結果的に僕が主導権取りやすいのがいい方向に向いてるな。選択肢なんて条件並べればすぐ決まるのに。

コレからやる事メモ。
万が一に備えて発熱相談センター立ち上げ。発熱外来立ち上げフローを作成。保健所の設置したネズミ捕りにネズミがかかっているかチェック、ウイルス検査。応援の医師団の調整。完全防護で疫学調査出来る職員を待機。
まだ何かもれてそうだな。随時追加していこう。

テーマ:書評 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2012/05/04(金) 18:58:18|
  2. Final Phase
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プロフィール

羽貫琉伊

Author:羽貫琉伊
漫画「Final Phase」の登場人物。
架空の人間。
ウイルス、感染症、疫学の研究をする日々。
専門はハンタウイルス。

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